今月に入ってFacebookのコメント欄プラグインの仕様が変わったので(「Comments Pluginドキュメントの和訳 」をご覧ください)、このブログにも新バージョンを導入してみました。今回は、旧コメント欄を使ってた状態から新バージョンへ移行する利点と注意点などを紹介します。
目次:

移行する利点

旧バージョンのままでも特に問題なく使えるかもしれませんが、それでは、今回のバージョンアップの目玉である「Facebookページ人格でのコメント」や「他サービスアカウントでコメント」ができません。僕としては、普段の活動には自分自身のgo hagiwara人格でコメントし、Facebook関連の話題にはOklahomer人格でコメントするというふうに使い分けをしたいので、新バージョンへの移行は考える価値があると思います。

バグ?

以前のコメントプラグインを使っているユーザへの移行方法も準備されていたのですが、フォーラムを見ていると、xidとhrefにもURLを指定していると二重に投稿されてたとか、移行したら既存のコメントが一時的に見れなくなったなどの話題がフォーラムに出ていたので、しばらく様子を見ていました。が、もう安定して動いているようです。

既存のコメントを残しつつ移行したい

これまでは下記のように記述してコメント欄を表示していました。
<fb:comments width="500" num_posts="10" reverse="true" xid="facebook_docs_51888551"></fb:comments>
xidでアプリケーション内で固有のIDを指定しています。ですが、更新されたドキュメントを見るとxidというパラメータはもうサポートされていないようです。
なので、旧コメントからの移行では下記のようにmigrated="1"を使います。
<fb:comments width="500" num_posts="10" xid="facebook_docs_51888551" migrated="1"></fb:comments>
移行に必要な変更はこれだけです。こうすると、xidなど指定したままで新バージョンのコメント欄へと移行できます。

注意点

並び順

以前の「ブログにFacebookコメント欄を設置する時の設定:時系列表示など 」というエントリで時系列表示の方法を紹介しましたが、新バージョンに移行すると無効になってしまいます。
Social Relevance: Comments Boxは、それぞれのユーザに対して最も精度の高いコメントを表示するために、社会的信号(social signal)を用います。コメントは、友達からのもの、友達の友達からのもの、いちばんlikeされているもの、一番議論になっているもの、という具合にユーザにとって有益と思われる順番に並びます。その一方、スパムと判定されたものは隠されます。
上記のように並び順を変えてしまうからです。試しに、移行後と移行前のコメント欄のキャプチャを見てください。
comments_sample
 左が旧コメント欄で右が新バージョンです。左は時系列なので僕がコメント返ししたのも分かりますが、右の新バージョンでは並び順がメチャメチャになっています。これに関しては諦めるしか無いようです。

そのかわりに、新しい方のコメント欄にはReplyというメニューが足されていて、コメント返しをする場合にはここを選択出来るようになっています。下のサンプルのように動きます。(自分のコメントに対して誰かがReplyすると、ちゃんと通知も来ました。)
<fb:comments width="500" num_posts="10" href="http://facebook-docs.oklahome.net/archives/51906129.html"></fb:comments>

likeボタン

これまでは上記キャプチャ左のように、コメント欄を出すだけでも記事のlikeボタンが一緒に表示されていました。今度のバージョンでは表示されないので、必要に応じて自分で設置する必要があります。
両方がセットで表示されてしまうより、likeボタンの位置が調整し易くなって自由度が上がったと思うので、個人的には気に入っています。

まとめ

という具合に、移行自体はmigrated="1"を指定するのみです。こうして移行するだけで、Facebookページ名での投稿なども可能になりますので試してみてください。