Quoraでいいね!ボタンの歴史に関する質問があがっていて、関係者Andrew 'Boz' Bosworthから回答が寄せられていたので紹介します。
目次
2009年2月9日 Facebookは"like"をローンチし、Friendfeedからのパクリだと非難されました。ローンチまでこぎ着けたのは、Jonathan Pines, Jared Morgensternと、デザイナーのSoleioのおかげだと思っています。
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質問: Awesome(のちに"いいね!/Like"と呼ばれる)ボタンの歴史って?
回答:
2007年の7月13日 Propsというコードネームで呼ばれていたプロジェクトの最初のメールディスカッションに、私、Justin Rosenstein , Leah Pearlman, Ezra Callahan, Akhil Wableが参加し、シンボルを以下の3つにまで絞り込みました。
2007年7月17日 ハッカソンにて、 Tom Whitnah, Justin Rosenstein, Olaoluwa 'Ola' Okelola, Rebekah Cox、私というメンバーで"awesomeボタン"のプロトタイプを作り上げ、News FeedやMini Feedに紐づけました。
2007年7月19日 Aaron Sittig, Rebekah Cox, Katie Geminderによって、待望のデザインプロセスが始まりました。
2007年7月31日 より大きな規模のスレッドで、プロジェクトは注目を集めるようになりました。それぞれ、以下の点にです。
2007年8月22日 この段階で、より国際的な言葉として「like」という単語が提案されましたが、あまり良い反応はありませんでした。なぜかawesomeに執着していて、likeでは無難すぎると感じたのです。言葉の選定にはCarolyn Abramが関わり始めました。
2007年9月26日 サイトの色々な場所(platform,adds, feed, contentなど)にフィットするUIを探すのが難しく、進捗は遅れだしました。
2007年10月30日 Friendfeedがlike機能をローンチしました。私のメールの履歴から分かる限りでは、Facebookのメンバーでこれに気付いた人間は皆無です。
2007年11月12日 ローンチの準備が整いましたが、Zuck(ザッカーバーグ)との最終レビューは上手く行きませんでした。動作がプライベートなものとなるのかパブリックなものとなるのか、シェアボタンと"共食い"するのではないか、Beaconと競合しうるのではないか、などの点への懸念からです。当初想定されていた機能開発は頓挫しました。
2007年11月14日 バグにより、この機能は一時的にユーザから見えるようになってしまいました。
この時期(日時不明) News Feedチームと広告チーム両方が、ソーシャルな形では共有しないでプライベートにのみ利用する形で、肯定的/否定的なフィードバックを受け付ける機能を実装しました。News Feedシステムによって、これは有効ではなかったと分かり、最終的に機能を停止しました。
- スター(stars) 悪い評価に対して「一個だけ星をあげている」というように受け取られる懸念
- プラス(plus sign) マイナスもセットになりそうで、このディスカッション内容には最適だった
- 親指を立てる(thumb up) いくつかの地域では悪い意味になるので、国際化時の懸念があった。
2007年7月17日 ハッカソンにて、 Tom Whitnah, Justin Rosenstein, Olaoluwa 'Ola' Okelola, Rebekah Cox、私というメンバーで"awesomeボタン"のプロトタイプを作り上げ、News FeedやMini Feedに紐づけました。
2007年7月19日 Aaron Sittig, Rebekah Cox, Katie Geminderによって、待望のデザインプロセスが始まりました。
2007年7月31日 より大きな規模のスレッドで、プロジェクトは注目を集めるようになりました。それぞれ、以下の点にです。
- James WangとPlatform Product Marketingの人たちは、awesome buttonの利用によって、アプリケーションの悪質な投稿をふるいにかけられるという点に。
- Feedチームはフィードランキングの改善という点に。
- 広告チームはCTR向上の点に。
2007年8月22日 この段階で、より国際的な言葉として「like」という単語が提案されましたが、あまり良い反応はありませんでした。なぜかawesomeに執着していて、likeでは無難すぎると感じたのです。言葉の選定にはCarolyn Abramが関わり始めました。
2007年9月26日 サイトの色々な場所(platform,adds, feed, contentなど)にフィットするUIを探すのが難しく、進捗は遅れだしました。
2007年10月30日 Friendfeedがlike機能をローンチしました。私のメールの履歴から分かる限りでは、Facebookのメンバーでこれに気付いた人間は皆無です。
2007年11月12日 ローンチの準備が整いましたが、Zuck(ザッカーバーグ)との最終レビューは上手く行きませんでした。動作がプライベートなものとなるのかパブリックなものとなるのか、シェアボタンと"共食い"するのではないか、Beaconと競合しうるのではないか、などの点への懸念からです。当初想定されていた機能開発は頓挫しました。
2007年11月14日 バグにより、この機能は一時的にユーザから見えるようになってしまいました。
この時期(日時不明) News Feedチームと広告チーム両方が、ソーシャルな形では共有しないでプライベートにのみ利用する形で、肯定的/否定的なフィードバックを受け付ける機能を実装しました。News Feedシステムによって、これは有効ではなかったと分かり、最終的に機能を停止しました。
2009年2月9日 Facebookは"like"をローンチし、Friendfeedからのパクリだと非難されました。ローンチまでこぎ着けたのは、Jonathan Pines, Jared Morgensternと、デザイナーのSoleioのおかげだと思っています。
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注目したところ
- 開始からローンチまで1年半
- 当初はネガティブな評価を受け入れる考えもあった(シンボル選定でのplus signとminus sign)
- 最初にシンボルを考える段階からローカライズは視野に入れる(とりあえず作ってから無理矢理他の言語に置き換えるとかしない)
- likeという無難な言葉よりもawesomeのほうがウケがいい環境だった
(1.ユーザは大学生。2.Facebookは当初から"クール"なサイト作りにこだわってた、等の背景?) - ソーシャルではない同等機能(News Feedと広告チームが出したもの)はダメだった