4月の終わりになってFacebook Platformから通知が来ている通り、7/10に予定されている仕様変更への対応が求められています。2月の移行時の騒動と比べ、2ヶ月以上前から通知を送ってくるとは気が早い気がしますが、4月からリリースサイクルが変わったせいかもしれません。
7/10に強制移行となる新仕様と変更は以下の通りです。この内容はアプリの設定画面(Settings > Advanced > Migrations)にある「July 2013 Breaking Changes」を有効にすることで早めに移行することも可能です。
- APIでコメントの返信機能が使えるようになる。(「Graph APIで新コメント欄の返信機能を扱う」で紹介したものです。)
- Like Box, Like Buttonを含むソーシャルプラグインで、hrefパラメータに該当webページの絶対URLを指定しなくてはならない。追記:hrefを指定する場合のみ。JS SDKなどで補完させる場合は含まれません。
- FQLのstreamテーブルが、無効なfilter_keyを指定した場合にエラーを返すようになる。有効な値を知るには、stream_filterテーブルを用いることができます。
- publish_checkinsパーミッションの無効化。位置情報を紐づけて投稿できるため、Checkinオブジェクトの投稿はできなくなります。これは、Open Graphアクション投稿と、通常のウォール投稿などの両方に適用されます。投稿系パーミッションの統合についての最近の流れについては「認可ダイアログとパーミッションの仕様変更」を参照してください。
- FQLのcheckinテーブルにあるpage_idカラムが、target_idという名前に変わります。(「ドキュメントの歩き方:FQL編」で各テーブルのIDの見分け方を紹介しましたが、その法則に従って分かり易くする狙いのようです。)
- FQLとGraph API双方のgroupオブジェクトが、versionフィールドを返さなくなります。2010年10月からグループの仕様が代わり、その新旧の区別のためにversionが返されていました。旧グループに関してはアーカイブ化、もしくは新グループへの移行が完了したため、versionが不要になったのがversion無効化の理由です。
- FQLのphotos, photo_srcテーブルは、アップロードされたオリジナル画像より大きなサイズの画像を返さなくなります。
- 同一Open Graphオブジェクトに対する複数のcreateアクション投稿ができなくなります。
- FQLのstream.commentsが廃止されます。comment_infoフィールドで取得できるJSON文字列からcan_comment(コメント可否。旧can_postに相当), comment_count(コメント数。旧countに相当)を見るようにしてください。
- FQLのcommentテーブルのxid, reply_xid, username, commentsカラムが廃止されます。これらは旧仕様のコメントプラグインの為に残されていましたが、今後はFacebook上でも外部でも同じものとしてコメント欄を扱うようになるため、「Graph APIで新コメント欄の返信機能を扱う」で紹介した方法を用いて返信を取得できるようになります。
- Graph APIのcommentsコネクションからcountが無くなります。これは元々ドキュメントに記載されていなかったもので、今後、count情報が取得したい場合は、/OBJEC_ID/comments?summary=trueを利用することになります。その際、これまでと違ってtotal_countというキーで返されるようになります。
- Mobile App Install Adsで指定するapp_platform_typeパラメータがmobile_storeという名前に変わり、利用できる値はitunes, itunes_ipad, goole_playの3種になります。
- 広告のコンバージョン測定に用いるtracking_pixel_idが無効になり、新しいtracking_specsを使うことになります。
- ターゲティングで用いるexcluded_user_adclustersパラメータがexcluded_custom_audiencesに変わります。また、エンドポイントも変更され、https://graph.facebook.com/(act_adaccountid)/customaudiencesになります。
- FQLのlink_statテーブルへのアクセスにアプリのアクセストークンが要求されるようになります。
- Place, Page以外に対するGraph API検索でアプリのアクセストークンが要求されるようになります。
- フィットネス、本、映画、テレビ番組に対するOpen Graphアクションを独自に定義している場合、ビルトインアクションを利用するようにしなくてはなりません。
- Insights APIからpage_friends_of_fansが無くなります。
- Requestダイアログを利用する際、送信相手の選択画面で「全員を選択」したり自動でフィルインしておくことが、プライバシー規約に反するようになります。
詳細についてはDeveloper Roadmapを参照してください。