現地時間の 10/30 に Graph API v2.2 が発表されました。ハイライトとされているのは以下の点です。以前のバージョンとの比較は後に続きます。
- Facebook ページへのコメント投稿の表示を、Graph API 経由で切り替えられる。
- ユーザオブジェクトに token_for_business フィールドが追加され、 同一開発者が管理する複数アプリ間で同一ユーザを特定できる。
- Real-time Updates API の Facebook ページ対応が進み、Facebook ページのタブアプリとして登録していないアプリでも更新情報の subscribe ができるようになった。
- より多くのページ情報が Graph API を通じて更新できるようになった。
1. コメント投稿の表示を Graph API で切り替える。
Facebook ページに対して投稿されたコメントの表示を切り替える事ができるようになりました。これまでは表示の on/off に関するフラグとして、 FQL の stream や notification などのテーブルで is_hidden が利用できました。v2.2 からは comment にも is_hidden, can_hide フィールドが追加されたため、can_hide で非表示可否をチェックし、is_hidden の真偽値指定で表示切替できます。2. ユーザオブジェクトへの token_for_business フィールド追加
v2.0 からはユーザオブジェクトの ID がアプリ毎に異なるものになるため、異なるアプリ間で同一ユーザを特定するのが面倒でした。その対策として今までは Business Mapping API が提供されていましたが、今回の更新で user ノードに token_for_business が追加され、同一ユーザを特定する手段が増えました。Business Mapping API の利用と同様、この新機能の利用に際しては、business の作成とアプリの紐付けが必要です。これが完了すれば、同じ business に紐付いたアプリ間で共通となる文字列をuser.token_for_business が返すようになります。また、Canvas アプリの場合には、iframe でページが呼び出される際に渡される signed_request にも同情報が含まれるようになります。